売笑夫たち
猿のチルドレン
桃太郎
桃太郎は学校を出た後、定職にも就かず、ふらふらとしておりましたが、ある日、新聞の折込チラシに入っていた「鬼退治してくれる猛者募集中!」という広告を見て、鬼退治の旅へ出掛けることにしました。しかし、鬼はとても強くておっかないと聞きます、なので、暫くはひたすら鍛練に励みました。ボクシングジムでパンチを磨き、柔道の道場で寝技を習得、体作りのためプロテインをたくさん飲み筋トレ、ひたすらに修業の日々。光陰矢のごとし、月日は流れ、一年が過ぎる頃には、桃太郎の体重は90キロを越え、筋骨隆々な見事な躯を手に入れて、格闘技の腕前も相当なものとなりました。そろそろ頃合いかと思った桃太郎は、仕上げとして近所に住む三平爺さまが飼っている巨大暴れ牛「テキサス」との査定マッチに挑み、僅か30秒足らずでテキサスを撲殺。大騒ぎする爺さまを尻目に、八つ裂きにしたテキサスを丸焼きにして肉にかぶりつきながら、よし、心身ともに充実、時は来た、今の俺ならどんな鬼にも負けない。と、いよいよ鬼ヶ島にカチ込む決意を固めたのです。 続く
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